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英ダービー出走馬・血統診断(3頭回避、追記あり)

 今週末は英ダービー。Camelotの2冠達成が注目となっていますが、他の出走馬はパッとしない印象。そんな中でも、出走馬の血統を知れば楽しめるものなので、日本ダービー同様に血統診断をしてみました。例によって競走能力は考慮に入れていません。


 調べてみると、実績のない馬には、「なるほど〜 そりゃダービー出したいよね」と思える良血馬が多く、評価はそれらが上位に来る結果になり、4頭のGalileo産駒が上位4頭を占めました。特に私がGalileo好きなわけではなく、それだけ、Galileoに良質の牝馬が付いているということでしょう。


 馬券を買えるなら、Father of ScienceやMinimise Riskからワイドで流したいです。とはいえ、実績をふまえて考えると、Imperial Monarchが“一族の悲願”を果たすシーンに期待です。


Father of Science
父:Galileo
母:Kasora
母の父:Darshaan
通算成績:2戦1勝(勝利距離10f)

配合:9
牝系:9
距離適性:9
総合得点:27

 英ダービーなどG1・6勝で、種牡馬としてもSo You Thinkを送り出す名馬High Chaparralの半弟。3代母Koblenzaも仏1000ギニー勝ち馬という活躍馬多数のファミリーだ。Sadler's Wells系にDarshaanという黄金配合で、父は勢いのあるGalileoとくればそれほど古さを感じさせず、兄弟制覇があってもおかしくない。


Minimise Risk
父:Galileo
母:Dararita
母の父:Halo
通算成績:3戦1勝
主な戦績:チェスターヴァーズ(英G3)5着(5頭立て、勝ち馬から7.1/4馬身差)

配合:8
牝系:10
距離適性:9
総合得点:27


 半兄Darasim(父Kahyasi)はグッドウッドC(英G2)など重賞4勝のステイヤー。祖母Dararaの産駒にDar Re Mi(ドバイシーマクラシック-首G1などG1・3勝)、Rewilding(ドバイシーマクラシック-首G1、プリンスオブウェールズS-英G1)、3代母の産駒に名種牡馬Darshaanがいる超名門牝系だ。母の父Haloと聞くと古く感じてしまうが、RewildingがG1を連勝したのは昨年のこと。牝系の活力は健在だ。


Imperial Monarch
父:Galileo
母:Ionian Sea
母の父:Slip Anchor
通算成績:2戦2勝
主な戦績:クラシックトライアル(英G3・芝10f)1着

配合:9
牝系:8
距離適性:9
総合得点:26


 半兄に英ダービー2着のThe Great Gatsby(父Sadler's Wells)。伯父にも英ダービー2着のBlue Stag(父Sadler's Wells)。4代母Heavenly Bodyの子孫からはSakhee(凱旋門賞-仏G1)、Mastercraftsman(ナショナルS-愛G1)などが出る名門牝系だが、これでもかというダービー2着牝系。Sakheeも本格化は4歳になってからで、英ダービーは2着だった。とはいえ、父Galileo、母の父Slip Anchorともに英ダービー馬という配合で、牝系のジンクスを除けば文句のない血統馬。


Astrology
父:Galileo
母:Ask for the Moon
母の父:Dr Fong
通算成績:4戦2勝2着3回
主な戦績:ディーS(英G3・芝10f)1着


配合:7
牝系:7
距離適性:9
総合得点:23


 母はサンタラリ賞(仏G1)勝ち馬。5代母の産駒にジャパンCを勝ったLe Glorieuxがいる牝系。Miswaki3×4のクロスが特徴的で、Unfuwain×Cure the Blues×Mill Reefという累代配合もなかなか。Kris S.、Roberto、Height of Fashion(Nashwanの母)など、英ダービーに縁の深い血脈も多い。


Camelot
父:Montjeu
母:Tarfah
母の父:Kingmambo
通算成績:3戦3勝
主な戦績:英2000ギニー(英G1・芝8f)、レーシングポストトロフィー(英G1・芝8f)


配合:9
牝系:5
距離適性:8
総合得点:22


 英ダービー馬を3頭出しているMontjeuが父。母の父Kingmambo、祖母の父デインヒルと英ダービーに実績のある配合で、エルコンドルパサーやWorkforceなどで知られるKingmambo×Sadler's Wellsニックスの逆パターンでもある。MontjeuにMr.Prospectorが入るパターンには11年Pour Moi(祖母の父Conquistador Cielo)、05年Motivator(母の父Gone West)と2頭の英ダービー馬がおり悪くない。ただ、牝系は平凡で、母がダリアS(英G3)勝ち馬という程度で、近親の大物はいない。近年の英ダービー馬は牝系が華やかな馬が多かったので、あえて不安点を探すならここ。


Tower Rock
父:Dylan Thomas
母:Monevassia
母の父:Mr.Prospector
通算成績:5戦1勝
主な戦績:ダービートライアルS(英G2・芝10f)2着


配合:7
牝系:10
距離適性:5
総合得点:22


 祖母がKingmamboの母であり名マイラーのMiesqueという名牝系。半姉Rumplestiltskin(父デインヒル)はモイグレアスタッドS-愛G1、マルセルブサック賞-仏G1)の勝ち馬だ。現3歳が初年度産駒の父Dylan Thomasは凱旋門賞、キングジョージ、愛ダービーを勝った馬だが、デインヒル×Diesisというスプリンター配合だけに、種牡馬としてはスピード寄りにシフトする可能性は十分。今のところ唯一の重賞勝ち馬Furner's Greenも愛2000ギニートライアルS(愛G3)を勝ち仏2000ギニー(仏G1)3着のマイラーだ。母MonevassiaもMr.Prospector×Nureyevというスピード配合なので、母系からのスタミナ補強も望みにくく、英ダービーというタイプではないだろう。マイル〜中距離で大成して欲しい。


Thought Worthy
父:Dynaformer
母:Vignette
母の父:Diesis
通算成績:3戦2勝
主な戦績:クラシックトライアル(英G3・芝10f)2着


配合:7
牝系:7
距離適性:7
総合得点:21


 5歳上の全兄に英セントレジャー(英G1)勝ちで、英ダービーはAuthorizedの4着だったLucarnoがいるが、他の近親に大物はいない。Dynaformerは欧州2歳G1からケンタッキーダービー、メルボルンSなど様々な活躍馬を送り出す万能種牡馬。Diesis、Exclusive Nativeなどで構成されている本馬の母系も決してスタミナ豊富ではないので、長距離もこなせる中距離馬といったタイプだ。


Main Sequence
父:アルデバランII
母:Ikat
母の父:Pivotal
通算成績:4戦4勝
主な戦績:ダービートライアルS(英G3・芝12f)


配合:9
牝系:8
距離適性:4
総合得点:21


 父アルデバランIIは現在日本で繋養されている。Mr.Prospector×Private Accountという配合で、ダートのマイル〜中距離タイプ。母の父Pivotalもマイラータイプで、血統的イメージはマイラーのそれだ。ただ、牝系は優秀で、母Ikatはオマール賞(仏G3)2着、祖母Burning Sunsetはアルクール賞(仏G2)勝ち馬。おじおばにリムノス(フォワ賞-仏G2)、Shiva(タタソールズゴールドC-愛G1)、Ligh Shift(英オークス-英G1)らがいる名牝系。祖母の父Caerleon、3代母の父Shirley Heights、4代母の父Northern Dancerなど、累代配合も一流種牡馬揃いだ。


Bonfire
父:Manduro
母:Night Frolic
母の父:Night Shift
通算成績:3戦2勝
主な戦績:ダンテS(英G2・芝10f)


配合:7
牝系:6
距離適性:7
総合得点:20


 父Manduroは現3歳が初年度産駒の新種牡馬。Monsun産駒でフォワ賞(仏G2)を快勝しており、2400mは問題ないタイプ。母系のNight Shift、Bikara、サティンゴという累代配合はスピードとスタミナのバランスもとれていて悪くない。ただ牝系は地味で、3代母の産駒Miss Satamixa(ジャックルマロワ賞-仏G1)くらいしかG1馬はいない。


Mickdaam
父:Dubawi
母:Ribot's Guest
母の父:Be My Guest
通算成績:9戦3勝
主な戦績:チェスターヴァーズ(英G3・芝12f)1着


配合:6
牝系:8
距離適性:6
総合得点:20


 半姉にオペラ賞(仏G1)勝ち馬Kinnaird(父ドクターデヴィアス)。年明けからはドバイで走り、UAEダービー(首G2)4着。珍しい臨戦過程といえる。Dubawi産駒は本質がマイラーで、配合次第で中距離をこなすが、この馬も3代母の父St.Paddyなどでスタミナを入れており、前走も2400m戦で重賞初制覇をおさめた。ワンパンチに欠けるが、及第点は与えられる。


Rugged Cross
父:Cape Cross
母:Lunda
母の父:ソヴィエトスター
通算成績:3戦1勝(勝利距離7f)


配合:6
牝系:7
距離適性:6
総合得点:19


 半兄に伊ダービー(伊G1)3着のLundy's Lane(父Darshaan)。祖母の産駒にLuso(伊ダービー-伊G1、アラルポカル-独G1、ドイツ賞-独G1、ゲルセンキルヒナーポカル-独G1)、Warrsan(コロネーションC-英G1〔2回〕、バーデン大賞-独G1〔2回〕)などの活躍馬がいる。父Cape CrossはSea the StarsやOuija Boardを出してはいるが、Green Desert×Ahonooraという配合だけに、母系のスタミナ血脈が欲しい。その意味では、祖母の父High Lineは悪くないが、母の父ソヴィエトスターはマイラータイプ。7fで快勝していることからも適距離はマイルあたりだろう。


Cavaleiro
父:Sir Percy
母:Khibraat
母の父:Alhaarth
通算成績:6戦2勝(勝利距離8f)


配合:6
牝系:5
距離適性:5
総合得点:16


 父Sir Percyは英ダービー馬で、現3歳が初年度産駒の新種牡馬。Dylan Thomasが3着のレースだったが、ダービー以降は勝ち星がなく、評価は高くないダービー馬であり、種牡馬としてもまだ重賞勝ち馬は出していない。牝系は3代母まで遡れば子孫にVal Royal(BCマイル-米G1)などがいるが、近親に大物はいない。父の父Mark of Esteemや母の父Alhaarthの配合からは、2勝を挙げているマイル戦がベストかもしれない。


※追記
Father of Science、Imperial Monarch、Tower Rockって、高評価の3頭が回避してしまいましたね。Imperial MonarchはCamelotと同じオブライエン厩舎ですから、「Camelot負かしたらシャレにならないな」ってことでしょうか、フランスダービーに回りましたね。無敗同士で愛ダービーで対決して欲しいものです。

枠順
http://www.racingpost.com/horses2/cards/card.sd?race_id=518983&r_date=2012-06-02#raceTabs=sc_

author:南原文洋, category:海外, 22:29
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