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好きになれないジェンティルドンナとゴールドシップ

  オークスはジェンティルドンナが圧勝して2冠達成。私の本命はトーセンベニザクラだったので馬券はサッパリだった。

 ちなみになぜトーセンベニザクラかというと、母の父がオークス馬スマイルトゥモローを出したホワイトマズルで、祖母の父がステイヤー血統のリアルシャダイ、牝系は目黒記念(GII)など重賞2勝のハギノリアルキングと同じで、東京の長距離戦で本領発揮の血統と見たからだ。直線では一瞬見せ場を作ったが、いかんせんペースが厳しく10着に敗れた。

 トーセンベニザクラはさておき、主題はジェンティルドンナである。この馬の配合が、私はどうも好きになれないのである。

 母の父BertoliniはジュライS(英G3)の勝ち馬。Danzig×Alydarという配合で、牝系はヤマニンパラダイス、ノーリーズン、Green Desertなどと同じ名牝系なのでここまでは良いのだが、種牡馬としてはジェンティルドンナの母ドナブリーニしかGI馬を出していないような平凡な実績。

 祖母の父リファーズスペシャルは英G3勝ちがある程度の競走馬で、種牡馬としてはローレルフューチュリティ(米G1)を勝ったLugeを出した程度。日本ではタニノリフアーズ(シンザン記念-GIII・2着)が代表産駒で、JRA重賞勝ち馬は出せなかった。

 さらに3代母のジュニアス。ロイヤルスキーらと同じRaja Baba産駒で、ミドルパークS(英G1)の勝ち馬だが重賞勝ち馬は米愛で2頭を出したのみ。日本では“無事是名馬”で知られるミスタートウジンを出したものの、重賞勝ち馬は出していない。

 私の血統・配合のこだわりとして、母の父だけではなく、祖母の父、3代母の父に、いかに良質で、父と母の父だけでは補えないものをカバーできているかなどを重要視する。母の父がBertoliniだったら、Ribot、Herbager、Blushing Groomあたりのスタミナ血脈が欲しいところ。

 その意味で、母の父Bertoliniはまだ良いとして、祖母の父、3代母の父に関しては、私の基準からすると、POGでは即、対象外の存在になってしまうのだ。リファーズスペシャルも、種牡馬としては前述の通りで、母の父としてもこれといった成績を挙げていない。

 もちろん、こんなものは単なる“好み”で片付けられてしまう問題かもしれない。栗山さんが以前書かれていた(http://kuriyama.miesque.com/?day=20111214)ように、“配合の妙”もあるかもしれないが、こういった配合馬が牝馬2冠をとってしまうようだと、私にはちょっとお手上げの感がある。

 同じようなことはゴールドシップにも言える。ステイゴールド×メジロマックイーンはお馴染みのニックスだが、祖母の父プルラリズム、3代母の父トライバルチーフと、クラシックレースをイメージしにくい種牡馬が並んでいる。

 こういうことを書く私に対して、“あなたの血統論が間違っているんだよ”と言われてしまえばそうかもしれない。とはいっても、今年の春GIでは母系のしっかりした配合の馬も多く勝っている。

 ビートブラックは父ミスキャストがマイナー種牡馬の部類にはいるとはいえ、父はサンデーサイレンス×ノースフライトという良血で母の父トニービン。母系も、母がブライアンズタイム×Rainbow Questという名種牡馬同士のスタミナ配合だ。ホエールキャプチャは母系にサンデーサイレンス×Nashwan×リマンドと、クラシックタイプの名種牡馬が並ぶ。カレンブラックヒルは母の父がUnbridled系で、Storm Catのスピード、Great NephewやLe Fabuleuxのスタミナがバランス良く入っているし、カレンチャンもトニービン×マルゼンスキー×ヴェンチアと、日本の名種牡馬が並んでいる。こういう馬がGIに勝つのが、私にとっては理想なのだ。

 ジェンティルドンナやゴールドシップのような配合馬が好きでないからといって、自分の考えを貫き通すのは良くない。血統の常識というのは常に変化していくものなので、事実を受け止め、考え方を柔軟に変化させていかなければならない。“ゴールドシップに似た配合だから皐月賞を勝てる”“ジェンティルドンナに似た配合だからオークスを勝てる”と言えるまで考え方が変わることはないだろうが、今年の春クラシックでは、かなり難しい課題を与えられたような気がする。

 血統とは、常に変化していくもの。日々のデータ脳内蓄積と、柔軟な対応力が必要ですね。

author:南原文洋, category:中央, 23:06
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