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ステイゴールド産駒研究/2012-2013POG

 3冠馬オルフェーヴルのみならず、今年も皐月賞馬ゴールドシップや青葉賞勝ちのフェノーメノ、オークス3着のアイスフォーリスなどを送り出しているステイゴールド。メジロマックイーンとの強力なニックスばかりがクローズアップされているが、“血統屋”としては異なる配合の活躍馬を発掘したいというのがあるので、それを分析したい。




 ステイゴールド産駒のJRA重賞勝ち馬16頭の大きな特徴としては、すべてがNorthern Dancerを母系に持っているという点。すなわち全てがNorthern Dancerないしノーザンテーストのクロスを保有している。


 Northern Dancerの中で特に相性の良いのが、6頭いるNijinsky(うち4頭がマルゼンスキー)、4頭いるノーザンテースト、3頭いるDanzig(うち2頭がデインヒル)あたり。Sadler's Wells、Deputy Minister、Nureyev、Storm Catなどはあまり相性が良くないようだ。Mr.Prospector含めたRaise a Native、Roberto、Bold Rulerなども成功例があまりない。


 その他のクロスでは、ゴールドシップなど4頭いるPrincely Giftが有効のようだ。


 以上のポイントをふまえ、今年の2歳馬から注目馬をピックアップ。


◆ステイゴールド産駒オススメ馬
ダイタクルアーズの2010
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010100132/
サマーキララ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010100938/
キタサンバースデーの2010
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010101321/
ゴールドマグナム
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010101600/
カーラヤの2010
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010103071/
ヤマニンマドレーヌの2010
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010105821/
ピュアドリームの2010
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010105899/
ローレルオードリーの2010
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010105917/
コスモメルベーユの2010
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010105946/
マイネシャーナの2010
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010105974/
マイネディーバの2010
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010105977/


 ヤマニンマドレーヌの2010はヤマニンシュクル(阪神ジュベナイルフィリーズ-GI)の姪で、NijinskyやGraustark、6代目だがPrincely Giftが入る形。母の父トウカイテイオーはメジロマックイーンと同じパーソロン系なので、まだ成功例はないが今後この組み合わせも爆発の可能性有りと見ている。


 ローレルオードリーの2010は、カコイーシーズが入ってマルゼンスキーと同牝系だから、ナカヤマナイトに似たパターン。他にもパーソロンやLyphardなど、多くの成功パターンを併せ持っている。


 ピュアドリームの2010はサンライズマックスの従弟で、母の父がダンシングブレーヴからオースに変わった形。祖母がマックスフリートで、3代母の父テスコボーイからPrincely Giftクロスを入れるパターン。


 3頭さらにピックアップしてみたが、ステイゴールド産駒というのは掴みづらい部分も多く、また新たなパターンから活躍馬を送り出しそうだ。 

author:南原文洋, category:POG, 09:33
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キングカメハメハ産駒研究/2012-2013POG

 2010年、2011年と2年連続リーディングサイアーに輝いたキングカメハメハ。2009年にはアパパネ、ローズキングダムが2歳チャンピオンとなり、翌年はアパパネが牝馬3冠を制したが、明け4歳世代、明け3歳世代とPOG期間内の重賞勝ちは皆無。実にアパパネのオークス以降、2年間POG期間内の重賞勝ち馬は出ていない。データ上はPOG向きの種牡馬ではないが、相変わらず繁殖牝馬の質は高く、ノーマークというわけにはいかないだろう。


 例によって、過去の活躍馬の配合をチェック。JRA重賞勝ち馬は15頭、GI馬は2頭。この数字だと、既にディープインパクトを下回ってしまった。




 キングカメハメハの配合で、圧倒的な数と質を誇るのが母の父サンデーサイレンスだが、重賞勝ち馬は15頭中4頭しかおらず、この配合でPOG期間内に重賞勝ちを収めたのはローズキングダムのみ。母の父ダンスインザダークのショウリュウムーンを含めても2頭なので、この配合はあまり強調できない。


 では、POG向きのキングカメハメハ産駒配合は何なのかというと、POG期間内に重賞勝ちした馬5頭中3頭に共通するのがNever Bendの血だった。ローズキングダムはShirley Heightsから、フィフスペトルはBahri〜Riverman、コスモセンサーはリヴリア〜Rivermanの流れからこの血を入れている。キングカメハメハの母の父ラストタイクーンにMill Reefが入っているので、Never Bendの薄いクロスが効果的なのだろう。


 POG期間内に限らずに見ると、トニービン、Tejano Run、タマモクロスと、あらゆるパターンで活躍馬を出しているGrey Sovereignとの相性も良さそう。活躍馬全般に言えることだが、Never Bend、Grey Sovereign、Bold Rulerなど、強力なNasrullah血脈が効果的なようだ。アパパネも祖母の父Spectacular BidからBold Rulerを入れていた。


 逆に、成功例が少ないのがMr.Prospectorのクロス。Raise a Native含め、1頭も重賞勝ち馬が出ていないのは特徴的だ。その他、クロスで目立つのはトゥザグローリーのNureyev4×3くらいで、キングカメハメハはあまり濃いクロスが無いほうが良さそうだ。


 以上の傾向から、以下のポイントに基づき、キングカメハメハ産駒をチョイスしてみたい。


◆キングカメハメハ産駒の配合ポイント
1.母の父サンデーサイレンスはイマイチ
2.Mr.Prospectorクロスは×
3.Never Bend最優先
4.Grey Sovereign、Bold RulerなどNasrullah血脈○


◆非SS系のオススメ馬
ホアピリ
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010104498/
スイートチャームの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010109146/
ハレイワクィーン
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010102578/
アベルクイーンの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010104755/
オリオンザミラクル
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010102108/
タニノカリスの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010102597/
マウイノカオイ
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010100541/
ヤマノトウショウの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010106502/
サニークラッシックの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010102292/


 まずは母の父SS系を除いて選んだので、かなり絞られて9頭。この中でイチ推しは母タニノカリス。半兄タニノエポレットはダンスインザダーク産駒ながら早い時期に勝ち上がり、これまで4勝。叔父にタニノギムレットがいて、祖母の父クリスタルパレスからGrey Sovereignを入れている形だ。母系にNijinskyが入るのはフィフスペトル、ショウリュウムーンと共通する。


 アパパネと同じSalt Lakeを母の父に持つハレイワクィーンは、祖母の父がRivermanだから、まさにキングカメハメハの成功パターン。Unbridled's Songなどが出る牝系も一流だ。


 とはいえ、45頭いる母の父サンデーサイレンスをすべて切り捨てるのは非常にリスキーなので、その中から比較的成功パターンに近い馬をピックアップした。条件は、“良質のNasrullah血脈を濃く持つこと”だ。


◆母の父サンデーサイレンスのオススメ馬
ジェダイトの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010104163/
プリンセスカメリアの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010104279/
カウウェラ
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010104560/
ノンストップラブの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010103848/
アルフォンシーヌの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010104033/



 その中で、最も好感が持てるのは母プリンセスカメリア。アルフレードの半弟で、祖母の父にサクラユタカオー、3代母の父にノーザンテーストが入り、サクラバクシンオーとも同牝系。同様に、同血の従弟になる母アルフォンシーヌも良い。


 母ジェダイトは、祖母の父にNijinsky、3代母の父にNever Bend産駒のマイラー血統Irish Riverが入る形。母は忘れな草賞(OP)の勝ち馬だ。


 キングカメハメハ産駒からは、この4頭をオススメ馬としたい。

author:南原文洋, category:POG, 11:15
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アグネスタキオン産駒研究/2012-2013POG

  ディープインパクトに続いては、今年がラストクロップとなるアグネスタキオンを取り上げる。今年の2歳馬は2009年の種付け。前年にキャプテントゥーレが皐月賞、ディープスカイがNHKマイルCと日本ダービー、リトルアマポーラがエリザベス女王杯、ダイワスカーレットが有馬記念を制し、リーディングサイアーとなった直後だけに繁殖牝馬の質は高く、ディープインパクト以上との声も聞こえるくらいだ。死亡したのは6月22日だったので種付けは十分な数をこなしており、2歳馬は実に147頭を数える。


 まずはこれまでの活躍馬の配合をおさらいしていこう。下記一覧表をご覧頂きたい。アグネスタキオン産駒はGI馬が6頭、JRA重賞勝ち馬は27頭いる。すべての馬の血統表を見ていくと、かなりわかりやすい傾向が見えてくる。



 まず1つは、アウトクロス馬が多いこと。アグネスタキオンはNorthern DancerもMr.Prospectorも持たないので、そもそもクロスしやすい血が少ないのだが、27頭中クロス馬は8頭。それもBold Ruler5×5など薄いものが多く、目立つのはロイヤルスキー3×4のキャプテントゥーレ、Halo3×4のノーザンリバーくらい。アグネスタキオン産駒は、無理にクロス馬を狙う必要はない。


 母の父として相性の良いのは、4頭の重賞勝ち馬を出すトニービンが筆頭だ。皐月賞馬キャプテントゥーレをはじめ、レッドデイヴィス、ショウナンタキオンなど早い時期から活躍できる馬も多い。今年のフラワーCを制したオメガハートランドも祖母の父にトニービンを持っていた。


 血脈的には、Sir Gaylordを持つ馬も多い。Sir IvorやHabitatなど、様々な形でこの血を引いて、実に8頭がこの血を持っている。5頭の重賞勝ち馬、2頭のGI勝ち馬を出すLyphardもなかなかの相性だ。


 とりあえずここまでのまとめとして、特筆すべき相性の良い血としては、トニービン、Sir Gaylord、Lyphardに、次点としてNever BendやDanzigを挙げておこう。


◆アグネスタキオンと相性の良い血脈
トニービン
Sir Gaylord
Lyphard


Never Bend
Danzig


 以上のデータから、相性の良い血を多く持つ馬をピックアップしたところ以下の11頭に絞られた。


チェネレントラ
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010104490/
ショウダウンの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010104145/
トラヴェルチームの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010104451/
アワサンシャイン
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010101617/
レッドアリオン
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010101775/
マイグリーンの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010103025/
スパークトウショウの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010103048/
エアトゥーレの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010103695/
サンドリオンの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010105834/
ゴッドインチーフの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010106137/
アビラの2010
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2010104029/


 中でも気になるのが母サンドリオン。リトルアマポーラと同じ母の父コマンダーインチーフで、ダンシングブレーヴ系だからLyphard、Sir Gaylord(6代目)の血を持ち、さらに祖母の父はトニービン。トランセンドの姪にあたり、母は紫苑S(OP)を勝った素質馬と、牝系や母の能力からも文句なしの血統と言える。


 アワサンシャインはトニービン×モガミで、キャプテントゥーレと同じように、トニービンとLyphardを併せ持つ形。3代母ネヴァービートも、2頭の重賞ウイナーが持つ血である。メジロラモーヌらが出たメジロの名牝系アマゾンウォリアー系という牝系も魅力。


 Alzaoはダンシングブレーヴと同じく、Lyphard産駒でSir Gaylordを持つので、チェネレントラ、母ショウダウン、母トラヴェルチームと3頭が候補に残っているが、その中ではチェネレントラは、祖母の父がコマンダーインチーフの兄ウォーニング、5代母がダンシングブレーヴの祖母Olmecでもあるからリトルアマポーラっぽくもあり、非常に面白い配合馬だ。

author:南原文洋, category:POG, 23:00
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